国会で口角泡を飛ばして自説を訴えるよりも、役所に自分の仲間を作り、彼らに役所の書類を改竄させ、それをマスコミに内通する。勿論、改竄した内通者は「自分の判断ではなくて、役所の上層部や閣僚の無言の圧力でそのような事をやむをえずした]と公言するのです。

そうしてそのストーリーをマスコミが大々的に報じる。以上のやり方の方が、まどろっこしい国会論戦よりもよっぽど政権奪取には効果的じゃないか。・・・
これを新しい倒閣の常套手段的方程式にしよう。と思ってはいないでしょうか?
前文部次官もこれと同じパターンで、そのハシリです。

これからは選挙ではなく野党に同調する一役人や、それを利用するマスコミがいつでも国政を簡単に騒がし大臣はおろか、総理さえも簡単に首にすることができるようになったのです。
 ですから今回の森友問題は、手続きなしでは公開できない役所の文書を、誰が持ちだしたのかがカギとなるはずです。

誰かが「謀略的」に仕組んだ事かもしれません。場合によっては野党が(または朝日のような)マスコミが、役所に「育てた仲間」を通じて(内閣を貶める目的で)わざと改ざんしたのかもしれないという疑いを国民が抱くのは時節柄健全なことだとおもいます。

(宮崎正弘の国際ニュース・早読み)