3/15(木) 12:35配信
 大阪府門真市で2016年10月、自宅で就寝中の川上幸伸さん(当時43歳)を刺殺し、子ども3人に重軽傷を負わせたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職、小林裕真被告(25)の論告求刑公判が15日、大阪地裁であり、検察側は「一家皆殺し目的の計画的な犯行」として死刑を求刑した。午後に弁護側の最終弁論があり、無罪を主張して結審する見通し。判決は4月13日の予定。

 小林被告は公判で、「脳波で指示されて短刀などを準備した。川上さんの殺害は3人の男が行った」などと供述しており、責任能力の有無が争点。

 検察側は論告で、小林被告が事前にインターネットで侵入方法などを検索し、凶器の短刀を準備していた計画性を指摘。被告の供述について、「罪を免れるためにうそをついており、善悪を判断し、行動を制御する完全な責任能力があった」と主張した。

 一方、弁護側は小林被告が事件直前に統合失調症が悪化し、心神喪失状態で無罪だと主張している。これまでの公判には川上さんの3人の子どもが証人として出廷し、いずれも極刑を求めていた。

 起訴状によると、小林被告は16年10月19日未明、就寝中だった川上さん一家4人を襲撃。川上さんを殺害し、長女(20)、次女(19)、長男(17)の3人に重軽傷を負わせたとされる。【遠藤浩二】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180315-00000039-mai-soci