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3月18日 8時14分
イギリスで起きたロシアの元スパイの男性らの暗殺未遂事件を受けて、イギリスとロシアが互いの外交官を追放し、非難の応酬を繰り広げる中、イギリス政府は、来週、国家安全保障会議を招集し、さらなる措置を検討する考えを示しました。

イギリスで、ロシアの元スパイの男性が娘とともに意識不明の状態で見つかった事件をめぐっては、イギリス政府がロシアの関与を主張して外交官を追放するなどの措置を取ったのに対し、ロシア政府も17日、外交官の追放やイギリス総領事館の閉鎖を発表しました。

ロシア政府の発表のあと、メイ首相はロンドン市内で演説し、「ロシアの過去の行動を見れば今回の対抗措置は予想の範囲だ。どのような反応をしようとも、ロシアがイギリスで2人を暗殺しようとしたという事実を変えることはできない」と述べ、強い調子で非難しました。

そのうえで、「同盟国や関係国とともに、次にどのような対策をするのか検討を始めたい」と述べ、来週、国家安全保障会議を招集し、さらなる措置を取る可能性に言及しました。

イギリスがさらなる措置を発表すれば、ロシアがさらに反発することは確実で、両国の対立はさらに深刻なものになりそうです。