大手メーカーのボトル入りミネラルウォーターのほぼ全てにプラスチック粒子が混入していることが、 報道組織オーブ・メディアが主導した調査 で明らかになった。

9カ国から集められたミネラルウォーター250本を調査したところ、1リットル当たり平均10個のプラスチック粒子が見つかった。粒子の幅は人間の毛髪よりも太いという。

対象となったミネラルウォーターのメーカーはBBCに対し、ボトリング工場は最高水準で運営されていると説明している。

調査は米ニューヨーク州立大学フレドニア校で行われた。

分析を担当したシェリ・メイソン教授(化学)はBBCに、「様々なブランドの様々なボトルからも、次々とプラスチックが見つかった」と話した。

「特定のブランドを名指したいわけではない。この調査はプラスチックがあらゆる場所に存在し、プラスチックが社会の隅々にまん延し、水や、私たちが日常生活で消費する製品全てに含まれていることを示している」

微小なプラスチック粒子を体内に取り込むことが有害だという証拠は、現在ない。ただし、起こりうる影響を理解することは、科学の重要な分野だ。

メイソン教授は調査結果について「数値は悲惨ではないが、不安が残るもの」としている

専門家は、水道水が汚染されている可能性のある発展途上国では、ペットボトル入りの水を飲み続けるべきだと指摘する。

メイソン教授は2017年、水道水にプラスチック粒子が含まれていることを発見した。他の研究者は、水産物やビール、海塩、さらには大気にもプラスチック粒子が含まれていることを突き止めた。

今回の最新調査は、プラスチックへの国際的懸念が高まっている中で発表された。BBCも ドキュメンタリー番組「ブルー・プラネット2」 の中で、プラスチックごみが海に与えている害にスポットを当てた。

今回の調査では、人口が多い国やボトル入りミネラルウォーターの消費が多い国を選び、それぞれの国で飲まれているミネラルウォーター11ブランドが対象となった。

世界的ブランド

アクアフィーナ
ダサニ
エビアン
ネスレ・ピュアライフ
サンペレグリノ
地場ブランド

アクア (インドネシア)
ビスレリ(インド)
エピュラ(メキシコ)
ゲロルシュタイナー(ドイツ)
ミナルバ(ブラジル)
娃哈哈 (中国)


続きはソース
http://www.bbc.com/japanese/43411773