「国連軍に協力する外科医」などとうそを言い、現金600万円をだまし取ろうとしたカメルーン人の男が、警視庁に逮捕された。

カメルーン人のエビス・ムボンティ容疑者(37)は、3月8日、東京・練馬区の光が丘駅のホームで、40代の女性から現金600万円をだまし取ろうとした詐欺未遂の現行犯で逮捕された。

ムボンティ容疑者は、自分を「国連軍に協力している外科医」と名乗り、「大臣から得た莫大(ばくだい)なお金を渡す」などと女性にSNSでメッセージを送っていて、送金手続き費用の名目で女性に現金を要求していた。
女性は、以前にも同様の手口で金を要求され、多額の現金を数回にわたり、振り込んでいたという。

調べに対し、ムボンティ容疑者は「なんで、逮捕されるのかわからない」などと容疑を否認している。

こうした事件は、1980年代に「口座を貸してほしい」と依頼してくる手紙が、ナイジェリアから送られ、被害が世界に広がったとされることから、ナイジェリア刑法の詐欺罪を規定する419条にちなみ、「419詐欺事件」と呼ばれている。

警視庁は、同様な事件とみて、組織的な関与などを調べている。

03/23 16:25
FNNニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00387959.html