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3月25日 5時23分
東日本大震災から7年たった今も風評被害が続く福島産の農作物をピーアールしようと、福島県の内堀知事がフランスのパリを訪れ、試食会などを開くとともに、「食の都フランス」で評価され、世界に販路を広げていくことに期待を示しました。

東日本大震災から7年がたったのにあわせてヨーロッパを歴訪している福島県の内堀知事は24日、パリ郊外のモールで「ふくしまプライド」と銘打った試食会などを開きました。

会場では、福島産のコメが配られたほか、福島産の果物でつくったドライフルーツやジュースなどが振る舞われ、試食をしたフランス人は、「桃のドライフルーツがおいしかった」とか「とても品質がよい。流通しているということは安全なんだと思う」などと話していました。

フランスでは、日本食の人気が高まっていて、日本からの高級食材や日本酒などの輸入が年々増えています。内堀知事は「世界の食の都フランスで、福島のコメを認めていただくことは、品質の高さを世界に示す証になる」と述べ、福島の農作物が風評被害を乗り越えて、世界に販路を広げていくことに期待を示しました。

EU=ヨーロッパ連合は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以来続けてきた日本産の食品の輸入規制のうち、福島県産のコメなど一部について去年12月、規制を解除していて今後、日本からの輸出が拡大することが期待されています。