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3月25日 4時19分
ミャンマーを訪れている日本の堀井外務政務官は、隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされている少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの人たちの帰還に向けた受け入れ施設などを視察し、日本としても避難民が安全に帰還できるよう支援していく考えを示しました。

ミャンマーの少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの避難民をめぐってはバングラデシュからミャンマーへの帰還が2国間で合意されているものの、再び迫害を受けるのではという恐怖感から帰還を望まない避難民も多く、具体的にいつ始まるのか見通せない状況です。

堀井巌外務政務官は24日、ミャンマー西部のラカイン州を訪れ、帰還が始まった場合に避難民が一時的に滞在できる受け入れ施設の建設現場を視察しました。

視察では、ミャンマー政府の担当者から1棟に8世帯が暮らすことができる建物を600棟以上建設し、最大で3万人を受け入れるという計画が説明されたほか、すべての建物が今月末にも完成するとの見通しも示されました。避難民の帰還が始まった場合、日本としては施設に設置するディーゼル発電機やソーラーパネルなどを支援することを決めています。

視察の後、堀井政務官は記者団に対し「すべての人が安心して暮らせることを目標に支援を実施していきたい」と述べ日本としても避難民が安全に帰還できるよう支援していく考えを示しました。