香川の鳥インフル ウイルスに検出されにくい特性 検査強化へ
3月28日 20時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180328/k10011383061000.html

香川県の養鶏場でことし1月に発生した鳥インフルエンザのウイルスが従来よりも検出しにくい特性があることがわかり、農林水産省は感染を確認する検査を強化することを決めました。
香川県さぬき市の養鶏場でことし1月に発生した鳥インフルエンザでは、感染を確認する検査が1回で判断できず2回目が行われる異例の事態となり、対応が遅れることになりました。

28日、農林水産省で開かれた専門家の会議で今回のウイルスを分析した結果が報告され、感染した鳥から排出されるウイルスの量が従来よりも10分の1から100分の1程度と少なく、検出しにくい特性があることがわかったということです。

このため、検査を行うニワトリの数をこれまでの2倍程度の13羽に増やすほか、自治体だけでなく同じサンプルを国の研究機関でも並行して分析するなど、検査態勢を強化することを決めました。

会議の取りまとめをしている鳥取大学の伊藤壽啓教授は「初期の対応が大事なので検査を強化し、鳥インフルエンザの封じ込めが十分にできるようにしていきたい」と話していました。