岐阜地方気象台(岐阜市)にあるツバキが28日、8年ぶりに開花した。2011年に標本木を植え替えて以降、花が咲いていなかった。

気象台によると、ツバキは平年なら2月ごろに咲くが、気象情報官の望月司さん(52)は「苦節8年、頑張って、頑張ってやっと咲いてくれた。今後もしっかり手入れしていきたい」と喜ぶ。移植後に花が咲かなくなったので、職員が周りの土を入れ替えたり、木を刈り込んだりして手入れをしてきたという。

気象台の担当者は「花が咲くようになったので、開花時期も平年に近づいていくと思う」と話している。

各地の気象台では動植物の様子から季節の移ろいなどを把握するため、サクラやウメの開花、ウグイスやアブラゼミの初鳴きなどの「生物季節観測」を続けている。岐阜地方気象台にはツバキの他、アジサイやサルスベリ、ススキなどもある。(日高奈緒、松浦祥子)

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2018年3月29日09時01分
朝日新聞デジタル
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