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読売新聞

 老舗の高級料理店などが立ち並ぶ福岡市中央区の西中洲地区で、市道を石畳化する工事が中断している。

 使用した石材の表面に凹凸があり、「ヒールが引っかかる」などの苦情が寄せられたためだ。市は年度内に整備する予定だった192メートル分について、石を取り換えるなどして6月までに完成させる方針だ。

 繁華街・天神と歓楽街・中洲の間にある西中洲地区は、路地裏の落ち着いた雰囲気が特徴だ。市は観光客らを呼び込もうと、地元住民らと話し合いを重ね、アスファルトの市道を「和」をテーマにした石畳に変えることにした。

 市によると、昨年5月に着手し、当初は今月15日までに192メートル分を完成させ、2018年度も160メートル分で実施する計画だった。ところが、工事を終えた約50メートル分で通行できるようになった昨年11月頃から、飲食店で働く人などから「ヒールが石の凹凸に挟まる」「ビールケースなどを載せた台車を動かしづらい」といった声が寄せられ、対応策を探るため工事を中断した。