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2018年4月6日 14:56 発信地:パリ/フランス
【4月6日 AFP】クロマニョン(Cro-Magnon)人の顔は、遺伝性疾患による良性腫瘍と思われるこぶで覆われ、額の中央に特に大きなこぶができていたとする仏研究チームの論文が先週、英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された。

 クロマニョン1(Cro-Magnon 1)と名付けられた現生人類ホモ・サピエンス (Homo sapiens)の男性の骨は2万8000年前のもので、1868年に仏南西部ドルドーニュ(Dordogne)県レゼイジー(Les Eyzies)の洞窟で発見された。

 骨の発見から150年目を迎える今年、人類学者フィリップ・シャルリエ(Philippe Charlier)氏を含む研究チームが、骨の再調査を行った。その結果、「新たな診断を下した。彼は神経線維腫症の一種を患っていた」と、シャルリエ氏はAFPの取材に語った。

 神経線維腫症は遺伝性の病気で、神経系に良性腫瘍、皮膚に色素斑を生じさせる。

 法医学を使って再現された顔は一面腫瘍で覆われ、額には大きなこぶがある。小さいいぼも顔中にできていて、特に口、鼻、目の周りに集中している。 (c)AFP

仏モンティニールブルトンヌーにあるベルサイユ・サン・カンタン・アン・イブリーヌ大学の医療人類学チームが再現したクロマニョン人の男性の顔(2018年3月29日公開)。(c)AFP PHOTO/Froesch/Charlier/VisualForensic/UVSQ
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