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4月10日 19時17分
9日未明に発生した島根県西部を震源とする地震について、政府の地震調査委員会は、余震の解析結果などから長さ5キロ程度の断層がずれ動いて起きたと推定しています。この地域では、大きな地震のあとに同じような規模の地震が続発した例があることから、今後、1週間程度は強い揺れに十分注意するよう呼びかけています。

政府の地震調査委員会は、10日、都内で開いた会合で、9日、島根県西部を震源として発生し、最大で震度5強の揺れを観測した地震について検討しました。

その結果、今回の地震の震源付近では、ほぼ北西から南東の方向におよそ5キロの範囲で余震が相次いでいることなどから地震調査委員会は、今回の地震は、長さ5キロ程度の断層がずれ動いて起きたと推定されるとしています。

また、地震波の解析から、発生メカニズムは地下の浅いところで岩盤が横にずれ動く「横ずれ」と呼ばれるタイプで、山陰地方で起きる地震に多いということです。

そのうえで、この地域では、過去に大きな地震が起きたあと、同じような規模の地震が続発した例が複数確認されていることから、今後1週間程度は最大震度5強程度の強い揺れを伴う地震に十分注意するよう呼びかけています。

地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は記者会見で「再び震度5強程度の強い揺れが発生すると、被害を受けた建物は損傷が進む可能性がある。地震は徐々に少なくなってはいるが、過去には規模の大きい地震が続発した例があり引き続き十分注意してほしい」と話していました。