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2018年4月10日 11:37 発信地:ロンドン/英国
【4月10日 AFP】英ヘンリー王子(Prince Harry)の婚約者、米女優メーガン・マークル(Meghan Markle)さんは、この結婚を通じて「ダイアナ2.0」を目指す決意を胸に秘めている──近く出版される伝記本「メーガン:ハリウッドのプリンセス(原題:Meghan: A Hollywood Princess)」にはこのように記されている。同書には、ライフワークとなっている慈善活動の詳細や計算高い性格についても書かれている。

 同書によると、5月19日にヘンリー王子との結婚式が執り行われる予定のマークルさんには、自身の「メーガン・ブランド」を全力で守り、その過程において周囲の人を脇に追いやってきた過去があるという。知人らの話としていくつかのエピソードが紹介されている。

 英国で今月12日に出版される同書では、米テレビドラマ「SUITS/スーツ(SUITS)」の弁護士役などで知られるメーガンさんが最初の夫を捨て、長年の友人らとも疎遠になっていることなどに触れている。

 伝記の著者はアンドリュー・モートン(Andrew Morton)氏。故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)本人からの協力を密かに得ながら執筆した同氏の「ダイアナ元妃の真実(Diana: Her True Story)」はベストセラーとなった。

 モートン氏によると、ダイアナ元妃が他界した1997年頃、マークルさんは元妃に強く惹かれていたとされ、葬儀の様子を涙ながらに見ていたことや、チャールズ英皇太子(Prince Charles)との結婚式を中継する古いビデオを見ていたことについても本の中で明らかにされている。

 当時、家族ぐるみでの付き合いがあったという友人らは、マークルさんがダイアナ元妃に対して「そのスタイルだけではなく、個人として人道支援活動を行っていたこと」に興味を抱き、彼女を「ロールモデル」と見なしていたと話している。本では「彼女はいつも王室に魅了されていた。ダイアナ2.0になりたがっている」と幼なじみのニナキ・プリディ(Ninaki Priddy)さんの言葉が引用された。

■マークルさんとダイアナ元妃の決定的な違いとは?

 モートン氏は、ダイアナ元妃の人道的な活動や華やかな魅力を考えれば、マークルさんとの比較は不可避だと述べる。しかし、チャールズ皇太子と20歳で結婚したダイアナ元妃と、ハリウッドでキャリアを積んできた36歳の女優とでは決定的な違いがあるとして、こう指摘する。

「ある意味で、カメラ慣れしていてきちんとしているメーガンこそ、ダイアナが目指し続けた女性像に他ならない」

 一方、女優としてついに成功したマークルさんが昔からの知人を捨てたとされることにも同書では触れている。そのうちの一人は、女優の卵だった彼女がキャリアを築くの尽力した映画プロデューサーで最初の夫、トレバー・インゲルソン(Trevor Engelson)さんだ。

 マークルさんは2004年にインゲルソンさんと付き合いはじめ、2011年にジャマイカで結婚した。ドラマ「スーツ」でレイチェル・ゼイン(Rachel Zane)という当たり役をつかんだのは、婚約して間もなくしてからだ。

 同作品の撮影はカナダ・トロント(Toronto)で行われたため、2人は別の場所での活動を強いられ、その間にマークルさんはどんどんスターへの階段を駆け上った。そして2013年に2人は破局を迎える。

 当時のインゲルソンさんについて同書は、「ある友人によれば、メーガンに対する愛おしさはいつしか、『彼女の靴底にへばりついた何かになったような気持ち』に変わっていった」と記している。別の友人は、離婚を決意したのはマークルさんの方だとしており、さらに別の友人は、彼女が結婚指輪を郵便でインゲルソンさんに送り返したことを明らかにしている。
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