◆明治40年創業の老舗、浅草の和装小物店「ゑりの高砂屋」が破産開始決定

(株)高砂屋は3月29日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
破産管財人には佐藤真太郎弁護士が選任された。
負債総額は債権者約60名に対して約3億円。

明治40年創業の老舗。浅草の新仲見世商店街にて「ゑりの高砂屋」の屋号で、高級品の和装小物や呉服、宝飾品を販売していた。
ピークとなる平成7年12月期には売上高約4億1000万円をあげ、地域の老舗として一定の顧客を築いていた。

しかし、急増する外国人観光客は、低価格帯のお土産品を求めるため、インバウンド需要を取り込むことができず、販売は伸び悩んでいた。
旧態依然の経営から脱却できず、28年9月期の売上高は約9000万円まで落ち込んでいた。
以降も業況は改善しないなか、資金繰りも逼迫し、30年3月までに店舗を閉鎖した。

東京商工リサーチ 2018年04月10日 18時45分
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