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住民の安心安全の拠点となる交番で、警察官が撃たれた。滋賀県彦根市の彦根署河瀬駅前交番で11日、
井本光巡査部長(41)が銃撃され死亡した事件。事件に関わったとみられる同僚の巡査(19)が拳銃を持って
逃走していたが、滋賀県警が身柄を確保し、逮捕した。拳銃には実弾が残っている可能性があり、
付近の住民からは恐怖の声が上がっていた。
 
現場はJR東海道線河瀬駅東口で、周辺は閑静な住宅街。近隣住民によると、普段は駅を利用する人以外は
人通りは少ないという。事件を受けて現場の入り口にはブルーシートが張られ、午後11時ごろに到着した
捜査員らがライトを照らしながら鑑識作業を進めた。
 
近くに住む男性(43)は「数時間前に猛スピードでパトカーが走って行くのを見た。何かあったのかと思っていたが、
まさか交番で発砲があったとは。何があったのか分からず不安です」と心配そうな表情で話した。
 
交番の隣に住む自営業の男性(46)は「家族とテレビを見ていてパトカーや救急車が来ているので何かとは思ったが、
いつものことかと思っていた。まだ逃げているということで不安だ。身近な所でこんなことが起こるなんて」と驚いた様子で語った。
 
巡査が逃走に使ったとみられるパトカーが乗り捨てられていた愛荘町では、警察官が現場に通じる道路に
コーンを置いて通行を規制した。
 
彦根署には、犯人逃走に不安を募らせる市民から電話が殺到。署員らはひっきりなしにかかる電話に
「ご迷惑をおかけしています。こちらも調査中です」「戸締まりをしっかりしてください」「車で迎えに行くなどしてもらったほうが」
などと対応していた。無線で「必ず防弾チョッキ着用を」と警戒中の署員に指示を出すなど緊迫した様子だった。