大阪府門真市で2016年、住宅に侵入して大工川上幸伸さん=当時(43)=を刺殺し、子ども3人にも重軽傷を負わせたとして殺人や殺人未遂などの罪に問われ、死刑を求刑されていた無職小林裕真被告(25)の裁判員裁判で、大阪地裁は13日、犯行時は心神耗弱の状態だったとして懲役30年の判決を言い渡した。

 主な争点は責任能力の有無。浅香竜太裁判長は「妄想型統合失調症の悪化に伴って自己のコントロール力を著しく失い、犯行に及んだ」と述べ、完全責任能力があったとの検察側主張を退けた。

https://this.kiji.is/357397620257293409