強盗容疑 「鬼ころし」がきっかけ、容疑者浮上 警視庁
毎日新聞2018年4月18日 12時51分(最終更新 4月18日 13時29分)
http://mainichi.jp/articles/20180418/k00/00e/040/278000c

 コンビニエンスストアに押し入り現金を奪ったとして、警視庁捜査1課は18日、東京都墨田区石原の無職、崇原(そねはら)守容疑者(61)を強盗容疑で逮捕した。容疑者が浮上したきっかけは、紙パックの日本酒「鬼ころし」だった。 

 逮捕容疑は昨年10月25日午前4時40分ごろ、目黒区中町のコンビニで男性店員(37)の腕をつかんで脅し、現金10万5000円を奪ったとしている。「事件のことについては認めることはできない」と容疑を否認しているという。
 同課によると、2016年10月以降、似た手口の強盗事件が都内で他に7件(被害総額約37万円)あり、このうち昨年7月に品川区であったコンビニ強盗事件で、犯人の男が逃走後に別の場所で「鬼ころし」を買う姿が防犯カメラに映っていた。
 「犯人は鬼ころしの愛飲者ではないか」。この情報をもとに、雑踏で指名手配犯などを探す「見当たり捜査員」が警戒していたところ、今年2月に東京・上野で犯人と似た背格好の男が鬼ころしを飲みながら歩いているのを発見した。
 警視庁はその後の捜査でこの男を崇原容疑者と特定。慎重な裏付け捜査で容疑を固め、逮捕に踏み切ったという。【春増翔太】