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 【パームビーチ=島田学】安倍晋三首相とトランプ米大統領との2日目の会談が18日午後(日本時間19日未明)、米フロリダ州のトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」で始まった。主に通商問題について話し合う。

 トランプ氏は会談の冒頭、米国の貿易赤字の問題に触れ「我々はとてつもない対日貿易赤字を抱えている。これをできれば均等にしたい」と強調した。「(日本は)数百億ドルにのぼる多数の飛行機や戦闘機などを注文してくれている」と述べ、さらなる貿易赤字の縮小に期待感を示した。

 一方、首相は環太平洋経済連携協定(TPP)を念頭に「21世紀にふさわしい自由で公正な枠組みをアジア太平洋地域に日米で拡大させていくことが大切だ」と強調。それが日米両国やアジア太平洋地域の経済成長につながると指摘した。

 「アジア太平洋地域は世界経済をけん引する強力な成長センターだ。日米が力を合わせて両国の貿易と投資を拡大していきたい」とも述べた。

 2日目の会談は、出席者を少人数に絞った1日目の会談とは異なり、日本側から茂木敏充経済財政相、米側からライトハイザー米通商代表部(USTR)代表や米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長らも参加した。

 首相は会談で、日米の今後の通商のあり方を議論する新たな対話の枠組みを提起し、米国のTPP復帰をトランプ氏に直接働きかける考えだ。

 両首脳は18日午前は共にゴルフをプレーした。午後は2日目の首脳会談を終えた後、共同記者会見を開く。首相は19日朝(日本時間同日夜)に現地をたち、20日午後に帰国する。

2018/4/19 5:23 (2018/4/19 6:32更新)
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29565110Z10C18A4000000/?n_cid=TPRN0003