大腸がん抑制のメカニズム発表

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014007171.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

大腸がんの発症や進行に特殊なたんぱく質が関わっていることを
マウスを使った実験でつきとめたと、京都大学や滋賀医科大学などのグループが発表しました。

これは京都大学大学院医学研究科の妹尾浩教授や滋賀医科大学医学部の
西英一郎教授らのグループが発表しました。
グループは、腸などにがんができると「ナルディライジン」というたんぱく質が増えることに注目し、
人工的に大腸がんになりやすくしたマウスを使って、
▼ナルディライジンの働きを抑えた4匹と
▼何もしない10匹でどのような違いが出るかを調べました。
その結果、
▼何もしないマウスはすべてが大腸がんを発症し、生後40週までに死んだのに対して、
▼ナルディライジンを働かなくしたマウスはがんの症状は見られず、それ以降も生きていたということです。

さらに遺伝子の状態を詳しく調べたところ、ナルディライジンを働かなくすると、
がんを抑制する遺伝子が活性化することが分かったということです。

グループの西教授は
「大腸がんの発症や進展を抑制するメカニズムの一部を明らかにすることができた。
さらに研究を進め新たな治療薬の開発につなげていきたい」
と話しています。

04/20 11:45