国民生活センターは19日、全国の小学校の新入生などに2016年4月以降配布された防犯ブザー約1万個の乾電池に破裂の危険があるとして、該当する乾電池の使用を控えるよう呼びかけた。

 17年8月〜18年4月に、東京都と愛知県の自治体から、破裂の原因を調査してほしいとの依頼がセンターに3件寄せられた。センターの調査の過程で、ほかに2件の事故を確認した。原因は、乾電池の安全弁が機能せず、消耗によって発生したガスが放出されなかったためとしている。

 乾電池は中国製の単4形で、表面に「Vinnic」という文字とロット番号「12−2020」が書かれている。センターが自治体から提供を受けた未使用の10本で、ブザーを継続して鳴らす電池消耗テストをした結果、1〜2日で2本が破裂した。机上においた本体から電池ボックスのふた、電池などが数メートル飛び、センターは「手に持っている時に破裂すれば危険が大きい」としている。

 文部科学省も同日付で、防犯ブザーを配布する各都道府県教委などに注意喚起した。製品についての問い合わせは販売元の西文舘東京支店(電話03・6802・4690)。【岡礼子】
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/040/035000c
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