滋賀県彦根市の交番で上司の井本光巡査部長(41)を射殺したとして巡査の男(19)が逮捕された事件で、県警は鎌田徹郎本部長が「極めて遺憾」と謝罪した20日の定例記者会見で撮影を認めず、記者クラブ準加盟の民放4社の出席も許可しなかった。定例会見では従来通りの対応だが、事件に不安を覚えた住民からは「誠実な対応を」との声が上がる。

 事件は11日に発生し、県警は巡査を逮捕した12日、撮影が認められた民放参加の会見で警務部長がおわびした。だが県警トップの鎌田本部長は出席せず、20日の発言が注目された。県警記者クラブは撮影許可と民放の参加を求めたが、認められなかった。

 交番近くの住民からは批判の声が上がる。無職女性(70)は「警察官の起こした大きな事件。撮影も含め、全ての報道機関を公平に扱うべきだ」。パート従業員の女性(70)も「撮影禁止の必要はなかった」と指摘し、会社員男性(57)は「きちんと対応してほしかった。残念だ」と語った。

 事件で男は約6時間逃走。県警によると、20日午前8時半時点で抗議などの電話が計710件あった。



産経WEST 2018.4.20 19:24
http://www.sankei.com/west/news/180420/wst1804200069-n1.html