◆北朝鮮 核実験場廃棄へ兆候あるもさらに分析 米研究グループ

北朝鮮が廃棄すると表明した核実験場についてアメリカの研究グループが最新の衛星写真の分析を公表し、核実験に備えた作業をやめようとする兆候ともとれる車両の動きが見られる一方、廃棄されるかどうかは今後数週間に及ぶ分析が必要だと指摘しています。

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は先に、北東部のプンゲリにある核実験場を廃棄する考えを表明しました。
これを受け、北朝鮮の動向を分析しているアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは24日、核実験場の最新の衛星写真の分析を公表しました。

それによりますと、今月20日の写真では、西側の坑道付近で土砂を運ぶトロッコ少なくとも8台が、ふだんと違い連結されたままになっているほか、数もいつもより多いとしています。
この坑道付近では、去年9月の6回目の核実験のあと掘削作業が行われているのが確認されていました。

研究グループは推論にすぎないと前置きしながらも、核実験に備えた坑道の掘削作業をやめようとする兆候の可能性もあると指摘しています。
ただ研究グループは、掘削作業が本当に停止し核実験場が廃棄されるか結論づけるには、今後数週間に及ぶ分析が必要だとして慎重な見方を示しています。

写真:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/K10011416521_1804251129_1804251139_01_02.jpg

NHKニュース  2018年4月25日 11時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180425/k10011416521000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001