◆生命誕生の謎に迫れるか はやぶさ2、リュウグウまで2カ月

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球から3億キロメートル離れた小惑星「リュウグウ」に到着するまで、あと2カ月に迫った。
プロジェクトチームは小惑星到着時の運用を想定した訓練を続けている。
水や有機物を含む可能性がある小惑星を探査し試料を持ち帰ることで、生命誕生の謎に迫れるかもしれない。

リュウグウは大きさ900メートルの球形で、鉱物だけでなく水や有機物を含むC型小惑星に分類されている。
JAXAは2月、はやぶさ2の搭載カメラでリュウグウの初撮影に成功。
撮影画像の解析から、リュウグウが有機物や水を持っている可能性を裏付ける結果となった。

この小惑星の表面にある試料を地球に持ち帰ることがはやぶさ2の最大のミッション。
試料を分析し、太陽系や地球生命の起源の解明を目指す。

24日時点で、リュウグウとはやぶさ2の距離は21万キロメートル。
はやぶさ2は第3期イオンエンジンの総運用時間の7割を完了した。
順調に行けば6月21日―7月5日にリュウグウに到着する予定だ。

日刊工業新聞 2018/4/25 05:00
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00471011?twinews=20180425