福島県郡山市がハンガリーから輸入して特産化することを目指している「マンガリッツァ豚」が、同国内で豚のコレラが発生したことで輸入停止となった。

 今後コレラが沈静化しても、輸入には1年間の猶予期間が必要という。特産化に向けた市の取り組みが、停滞する危機に直面している。

 市と同国はコイを郷土料理とする縁で、交流を進めてきた。今秋にはマンガリッツァ豚を20頭ほど輸入し、市内に整備する豚舎で飼育する予定だった。市が今年度計上した関連予算は、約2700万円に上る。

 ところが、今月23日、ハンガリーで野生イノシシにアフリカ豚コレラの発生が確認された。農林水産省はハンガリーから豚肉などの輸入を一時停止する措置を取った。

 ただ、市側は特産化の方針に変更がないことを強調する。品川万里市長は「いつ輸入再開となってもいいように、検疫や飼育法などの知識、技術の習得を継続して深めていきたい」と話している。

http:/yomiuri.co.jp/economy/20180428-OYT1T50048.html
参考画像
http://www.picksalami.jp/mangalica/images/mangalica_eyecatch.jpg