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5月1日 8時34分
北朝鮮に対し、国際社会は結束して制裁を強化してきましたが、国連の会合で、北朝鮮での人道援助活動の課題が取り上げられ、今後、制裁と援助の両立をめぐって議論が活発化することも予想されます。

核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返してきた北朝鮮に対し、国連の安全保障理事会は10回にわたって制裁決議を採択し、国際社会は結束して制裁の着実な履行を目指してきました。

こうした中、安保理の制裁委員会は先月30日、ニューヨークの国連本部で非公開の会合を開きました。
議長を務めるオランダのファンオーステロム国連大使は、会合の終了後、「北朝鮮で人道援助活動をしているUNDP=国連開発計画やNGOと現地での課題について突っ込んだ議論を行った」と述べました。

制裁決議の履行に伴い、医療器具や食料の搬入などに支障が出ているという指摘も出ていて、この日の会合では課題と対策について検討が行われたもようです。

ファンオーステロム国連大使は「安保理が新たな状況につながる決定を下すまで既存の決議で行動する」と述べ、引き続き北朝鮮に対する制裁の強化を目指す立場に変わりはないとしていますが、今後、援助との両立をめぐって議論が活発化することも予想されます。