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愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走し、広島市で逮捕された事件で、平尾容疑者が、逮捕当日の4月30日に広島市南区のインターネットカフェを数時間利用し、シャワーを浴びていたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 平尾容疑者は顔写真の貼られていない身分証明書を使って入店したという。愛媛県警は身分証を入手した経緯を含め、潜伏状況や逃走経路を調べている。

 捜査関係者によると、ネットカフェの店員が30日午前、「似た人がいる」と110番した。周辺を捜索した広島県警の警察官が路上で発見し、取り押さえた。

 平尾容疑者は、広島県尾道市の向島北部にある複数の別荘や空き家を渡り歩き、冷蔵庫などに残された食料品を食べて潜伏したとみられる。普段は無人だが、地元の人らが別荘として使い、電気や水道が通っている家屋があるという。

 平尾容疑者は逮捕後、「海を泳いで本州へ渡った」と供述。北部の防犯カメラ画像に似た不審者が写っていた24日夜以降に本州へ渡ったとみられ、捜索が続く中、屋内に隠れて逃走の機会をうかがっていた疑いがある。

2018.5.1 07:23
産経WEST
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