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5月8日 4時43分
1年前、広島市の広島中央警察署で証拠品の現金8500万円余りが盗まれた事件で、現金は金庫内の段ボール箱に入れて保管されていましたが、箱の口が奥に向けられていたため中身が見えず、無くなっても発覚しづらい状態だったことが捜査関係者への取材でわかりました。現金の確認は事件の発覚まで2か月近く行われておらず、警察はこうした保管状況に詳しい人物の犯行とみて捜査しています。

広島市の広島中央警察署で会計課の金庫に保管されていた現金8572万円が盗まれた事件は、8日で発覚から1年となり警察は内部犯行の疑いが強いとみて捜査していますが、今も解決には至っていません。

盗まれた現金は、去年2月に詐欺事件の関係先から押収した9050万円余りの大半で、捜査関係者によりますと金庫内では、押収先の異なる5872万円と2700万円をそれぞれ袋に包み、2つの段ボール箱に入れて保管していたほか、残りの500万円近くも複数の封筒に分けて一方の箱に入れていたということです。

2つの箱は金庫を開けるとすぐに見える場所に置かれていましたが、箱の口が奥に向けられていたため中身までは見えず、現金が無くなっても発覚しづらい状態だったことが捜査関係者への取材でわかりました。

現金は2つの袋ごと盗まれていましたが現金を確認したのは去年3月が最後で、その後、発覚まで2か月近く確認していなかったということです。

警察はこうした現金の保管状況に詳しい人物の犯行とみて捜査しています。