元NASAエンジニアが開発した水中ドローン『Aquanaut』、潜水艦からにヒト型ロボットに形状変換
2018.05.10 17:00
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Credit: Houston Mechatronics, Inc. via Spectrum Ieee

元NASAエンジニアが2014年に起業したアメリカの技術系スタートアップ、ヒューストンメカトロニクス(Houston Mechatronics, Inc.)が長らく極秘に開発してきた最新ロボットを公開した。

『Aquanaut』は自律型水中機(AUV)から遠隔作業機(ROV)に姿を変えられる多目的水中ドローンで、既存の技術より低コストな海底パイプライン整備や修復作業を可能にする。

水の抵抗を減らしてエネルギー消費を最小限に抑えるために、水中移動時には潜水艦モードで移動し、作業時にはヒト型ロボットにすばやく変形して深海での作業を行う。こちらは同社が公開したイメージ動画だ。

ヒューストンメカトロニクスのCTO、ニック・ラドフォード氏によれば『Aquanaut』は陸上での遠隔操作と自律制御を組み合わせて作動する。
現場での人による制御を不要としながらも微調整を行える点で画期的で、石油・ガス業界の常識を塗りかえるチャンスと捉えているそうだ。
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Credit: Houston Mechatronics, Inc. via Facebook

現時点では開発の難所だったというロボットアームのみ公開されているが、LiveScienceによれば2019年内の販売開始を視野に入れて他のパーツも順次開発中だという。