http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180516/1070002574.html

05月16日 16時59分
再稼働の前提となる審査を受けている茨城県にある東海第二原子力発電所について、原子力規制委員会は16日、誤った核燃料の長さをもとに原子炉の水位計が設定されていたとして保安規定に違反していると判断しました。

東海第二原発ではことし1月、再稼働の前提となる審査で、提出された書類の中に原子炉に入れる核燃料の長さに関するデータが誤っていたことが判明しました。

16日開かれた原子力規制委員会の定例会では、事務局側からその後の検査で、データの誤りは審査に関わる168の文書のうち、2割近くの31の文書で見つかったと報告されました。
さらに、誤った核燃料の長さをもとに原子炉の水位計の一部が設定されていたことがわかりました。

これは、炉内の水位が下がり核燃料を冷やせなくなるような重大な事故のときに正しく水位が測れない可能性があることを意味し、規制委員会は保安規定に違反していると判断しました。
これについて日本原電は、「規制委員会の判定を真摯に受け止め、原因究明や是正措置を行っていく」としています。