http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180517/4760641.html

05月17日 18時37分
ロシア産のタラバガニの輸入減少などでカニの仕入れ価格が高騰していることを受けて、稚内市にある大手食品メーカーのカニの缶詰工場がことし11月にも閉鎖されることになりました。

閉鎖されるのは稚内市にある「マルハニチロ北日本」宗谷工場です。

工場は平成22年に操業を始め、ロシア産のタラバガニや韓国産のズワイガニを使って缶詰を製造しています。
しかし会社によりますと、日本とロシアの間でカニの輸出入に関する手続きが厳しくされた平成26年以降、稚内港に輸入されるロシア産のタラバガニが大幅に減っていることや、中国などでカニの需要が高まっていることから仕入れ価格が高騰しているということです。

このため会社は経営の効率化を図るためことし11月にも宗谷工場を閉鎖することを決めました。
いまいる正社員と契約社員、あわせて50人については、道内外の工場への転勤を勧めるほか、再就職の支援を行うということです。
工場の閉鎖について稚内市は、「市の経済には少なからず影響はあるが、会社や関係機関と連携して従業員の雇用確保に努めたい」と話しています。