http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024797091.html

05月18日 18時21分
高齢化で認知症の患者が増えるなか、神戸大学は神戸市内の数千人を対象に、運動や計算が認知症の予防にどれだけ効果があるかを調べる研究を始めることになりました。

認知症の患者は、全国で500万人以上いると推計され、今後、高齢化に伴ってさらに増えるとされています。
こうしたなか、神戸大学は運動や計算などが認知症の予防にどれだけの効果があるかを調べる大規模な研究に乗り出すことになりました。

対象は神戸市内の高齢者数千人で、「認知症予防道場」という講座に週1回参加してもらい、▼軽い運動や、▼体操と計算を同時に行う「脳トレーニング」などに取り組んでもらいます。
そして、数年間かけて体や脳の機能の変化などを追跡調査して、予防効果を確かめるということです。

研究は来月から始めることにしていて、神戸大学大学院保健学研究科の古和久朋教授は、「予防策の確立だけでなく、認知症発症のメカニズムの究明にもつなげたい」と話しています。
こうした研究は、「WHO=世界保健機関神戸センター」も進めており、神戸大学は研究成果を共有したいとしています。