https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446441000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

5月21日 4時05分
福岡県朝倉市の観光の呼び物で、去年は九州北部豪雨のためシーズンの途中でできなくなった筑後川の鵜飼いが20日夜、始まりました。

朝倉市の原鶴温泉近くの筑後川で行われる鵜飼いは、江戸時代から続くとされる伝統的なアユ漁で、毎年、漁の解禁に合わせて始まります。

観光の呼び物にもなっていますが、去年は九州北部豪雨で川に大量の土砂が流れ込み、シーズンの途中でできなくなりました。

土砂が撤去された川のほとりでは20日夜、漁協の関係者などが漁の無事を祈る神事を執り行い、鵜飼いを行う船と観光客が乗った屋形船が出航しました。鵜は首にひもがくくりつけられていて、鵜匠が巧みに操って川に潜らせたり、取った魚をはき出させたりしていました。
20日夜は豪雨の被災者も招かれ、伝統の鵜飼いをじっと見つめていました。

仮設住宅で暮らしているという男性は「鵜飼いがなければ筑後川と言えませんので、うれしいです。あっという間の一年で、復興はまだまだこれからです」と話していました。

鵜匠の臼井信郎さんは「流れ込んだ土砂で川底の形が変わり、思うような漁にはなりませんでしたが、多くの人に見てもらいたいです」と話していました。

筑後川の鵜飼いは9月末まで行われます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/K10011446441_1805210107_1805210406_01_02.jpg