日大の回答書を入手「反則うながす指示や言動は確認できない」
5月25日 19時09分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/k10011452951000.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/K10011452951_1805251920_1805251922_01_02.jpg

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/K10011452951_1805251920_1805251922_01_03.jpg

日本大学アメリカンフットボール部が反則行為についての調査結果として24日、関西学院大学に提出した回答書をNHKでは独自に入手しました。

NHKが独自に入手した日大アメリカンフットボール部が作成した回答書は、9ページにわたっていて、部が内田正人前監督やほかの選手から聞き取った内容と再発防止策などが盛り込まれています。

この中で、反則行為をした選手については「気持ちを前面に出すようにと指導を行った。試合直前、強い気持ちがあることを確認できた」と記していて、急きょ試合のメンバーに起用したことなど、「気持ち」を重視してこの選手を見ていたことがわかります。

報道されている内田前監督の発言した内容については「つぶせ、はアメフトでは日常的、慣例的に過去からずっと使い続けてきた表現で反則を容認するものではない」と強調し、内田前監督が「選手に反則行為をうながすような指示や言動は確認できない」としています。

また井上奨前コーチからの「つぶせ」という指示に対する同僚の選手の証言を記していて、「本気でクオーターバックをつぶすような行為を指示されていると思い込んでいたことがうかがえる発言もあった」として、井上前コーチの発言は確認できたものの真意は判断できないとしています。

さらに今回の問題が起きた背景については、厳しい練習により「チーム内に無理が広がり、金属疲労を起こしている状態であった」と分析し、ふだんの練習やメンバー決定などの過程の中で反則行為をした選手は「精神的にかなり追い詰められており、指示のとらえ方に大きな影響を与えたと考えられる」としています。

ただ回答書では、選手本人から「直接事実の聞き取りができていない」としていて、今回の調査が確定的な結論ではなく、第三者委員会で原因を究明して再発防止に取り組むとしています。