北海道の初夏を告げる風物詩、夕張メロンの初競りが26日、札幌市の中央卸売市場で開かれた。507玉が並び、このうち、1箱(2玉入り)が史上最高値の320万円で落札された。過去最高は2玉300万円。

 最高値で競り落とした地元夕張市の青果卸売業「ホクユーパック」の野田慎也社長(47)は「市では暗い話題が多い。明るいニュースを提供できたらと思った」と語った。夕張市農業協同組合(JA夕張市)が運営するレストランで、6月1日から先着60人に無料で提供するという。

 初競りを見守った鈴木直道夕張市長は「お店に人が来過ぎてしまうのでは。うれしい悲鳴だ」と喜んだ。

 JA夕張市によると、今月25日に収穫を開始。今年は天候が不安定だったが、苗床の管理などに取り組んだことで生育は順調に進み、味は上々の仕上がりだという。

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