https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180601/6010000865.html

「自殺率」3年連続全国ワースト
06月01日 19時43分
去年1年間の秋田県の自殺者は、前の年より1人多い241人で、人口10万人あたりの自殺者数の割合「自殺率」が3年連続で全国で最も高くなったことが、1日に公表された厚生労働省の統計でわかりました。

厚生労働省が1日に公表した人口動態統計によりますと、秋田県に住む人で、去年1年間に自殺したのは、前の年より1人多い241人でした。
この結果、人口10万人あたりの自殺者の割合=「自殺率」は24.3と、前の年を0.5ポイント上回り、3年連続で全国で最も高くなりました。
秋田県では、自殺者数・自殺率ともに、おととしまでは7年連続で減少していましたが、去年は平成21年以来の増加となりました。

自殺率が全国最悪の状況を脱するため、秋田県は、来年度から5か年の自殺対策計画を策定し、2022年には自殺者数を180人以下、人口10万人あたりの自殺者の割合を19.3以下まで減らすことを目標として取り組むことにしています。
自殺対策に取り組む、県保健・疾病対策課の工藤聖子課長は「残念な結果で非常に重く受け止めている。相談や支援体制を行政や民間団体などとともに連携して作り上げ、増加傾向にある高齢者や若者の自殺に歯止めをかけていきたい」と話しています。