6/13(水) 12:11配信
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 不登校の子供たちのための教育環境を整えようと、NPO法人コミュサーあおもり(青森市)は7月2日、青森市新町2丁目の同法人オフィスに県内初となる本格的なフリースクール「あおもりサニーヒル」を開校する。今月17日にはフリースクールや不登校への理解を深めるセミナーを開く予定で、保護者らに参加を呼び掛けている。

 フリースクールは小学生から高校生が対象。毎週月、水、金曜と月2回の土曜の午前9時から午後6時半まで開く。自習したり、求めに応じて元校長や大学生らが勉強を教えたりする。自分の気分や体調に合わせて登下校できる。費用は通常コースが月1万5千円、土曜のみ利用が月6千円。

 同法人は不登校の子どもや保護者を対象にしたフリースペース「ひだまりカフェ」を月に1回のペースで開いてきた。西川智香子理事長は「いじめを体験して不登校になった子どもや、親御さんには頼る所もないというケースがある」と居場所があることの大切さを強調する。

 スクール開校に向けては「学校に戻る力を付けるという面もあるが、どうしても学校に行けない子どもには社会に出る準備として、社会に慣れる場になればいい。家や学校では体験できないことも体験して、少しでも元気になってもらえれば」と話している。

 同法人は、スクール開校の準備資金として、独立行政法人福祉医療機構から400万円の助成金の採択を受けたが、運営を維持していくには引き続き民間企業や個人の協賛・寄付が必要としている。

 セミナーは17日午後1〜3時に県総合社会教育センターで。講師は学校法人東京シューレの中村国生事務局長・理事。

 申し込み、問い合わせはコミュサーあおもりへ。

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