ことしの成人の日を前に突然休業し経営破綻した、横浜市の晴れ着業者「はれのひ」の債権者集会が20日、横浜市で開かれました。元社長は出席せず、破産管財人が代金の返還が難しいことを説明したということで、債権者からは批判の声が相次ぎました。

「はれのひ」は、ことしの成人の日を前に突然休業して、晴れ着を着られない新成人が相次ぎ、会社ではその後、破産手続きが行われています。

横浜市の晴れ着業者「はれのひ」の債権者集会は20日、横浜市中区で非公開で行われました。

破産管財人の弁護士によりますと、取り引きがあった業者や晴れ着を契約していた客など債権者74人が出席しましたが、篠崎洋一郎元社長は連絡が取れず、欠席したということです。

集会では、購入の契約がされていたおよそ220着については客に返還した一方、在庫となっていたおよそ820着を1620万円で業者に譲渡したことや、会社の資産がほぼなく、負債総額はおよそ10億8500万円に上って、着付けやレンタルの代金を先払いした客などへの返還は難しいことなどを説明したということです。

これについて債権者からは「元社長の責任は追及できないのか」とか、「会社の金はどこにいったのか」などと会社側の対応を批判する声が相次ぎました。

「はれのひ」をめぐっては、警察が経営破綻に至るまでの詳しい財務状況などについて調べています。



NHK 2018年6月20日 18時29分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180620/k10011488171000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_020