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火山噴火予知連 霧島連山の専門部会設置 活動長期化の可能性
2018年6月21日 20時58分新燃岳

先月にかけて噴火した鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の新燃岳や硫黄山について、火山の専門家などでつくる火山噴火予知連絡会は、火山活動が長期化する可能性があるとして、霧島連山全体の活動を検討する専門部会を設置することを決めました。

火山の専門家などでつくる火山噴火予知連絡会は、20日午後に気象庁で定例の会合を開き、全国の火山活動を検討しました。

それによりますと、先月にかけて噴火した新燃岳の周辺では、再び山が隆起する地盤の変動が観測され、地下深くからのマグマの供給が続いているとみられるということです。
地下深くのマグマだまりが硫黄山の活動にも関係している可能性があることなどから、火山噴火予知連絡会は火山活動が長期化する可能性があるとして、霧島連山全体の活動について検討を行う専門部会を設置することを決めました。

専門部会は13人の専門家などで作り、定期的に火山活動の検討を行うほか、大きな変化が見られた場合は、現地に集まって活動の評価を行うということです。

火山噴火予知連絡会の会長で京都大学の石原和弘名誉教授は「火山ガスや熱水などそれぞれの専門分野の知見を合わせて、霧島連山を一体的に考えて検討したい」と話しています。

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