宇都宮市内の中心部に近い住宅街で22日、野生のサルが目撃され、同市は住民に注意を呼び掛けている。同日午後には栃木県庁近くでも目撃情報があり、同市中心部の市街地を移動しているとみられる。目撃されたサルは単独で行動しており、大人の雄と推測される。

 同市農林生産流通課によると、同日午前7時40分ごろ、同市長岡町の雑木林で目撃され、1時間後までに同市山本町や同市八幡台で住宅敷地内に出没。午後3時ごろには、栃木県庁から約300メートル東の交差点付近で目撃され、市街地に向かって南下している状況だ。

 同課職員や宇都宮中央署員、猟友会関係者らが目撃された場所に駆け付け、捜しているが、捕獲されていない。住民や捜索している関係者にけがなどの被害はないという。

 同市では、サルを見かけても近付かず、市役所か警察に通報し、家屋への侵入の危険性もあるので戸締まりするよう呼び掛けている。

 同市内では平成28年10月にも県庁付近にサルが出没し、その後、国道4号沿いを南下。27キロ離れた小山市に移動するまで1週間、栃木県内各地で目撃情報が相次いだ。

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