ティファニー、ルイ・ヴィトンなどが立ち並ぶ米国ニューヨークの超高級ショッピング街「5番街」に2018年春、
大麻(マリフアナ)商品に特化したセレクトショップ「MedMen Stores NY」(メッドメン・ストアーズ・ニューヨーク)が
オープンした。ストレス軽減から不眠症まで医療目的の大麻を購入できる。

 米Forbes誌によると、MedMen(メッドメン)は、米国の大麻関連企業として初めて評価額が10億ドルを超える
ユニコーン企業だ。ラグジュアリーで先進的な店内から「大麻のApple Store」と呼ばれている。

 日本では大麻=タブーとされているが、北米や欧州では合法になっている国も多く、なかでも医療分野で活躍している。
なぜ、大麻の合法化が進み、市場が拡大しているのか。政府・企業・消費者の三者にとってのメリットと背景に迫る。

●NYに誕生した大麻のセレクトショップ
 18年春、ニューヨーク五番街に大麻のセレクトショップが誕生した。

 ショップを運営するMadMenは10年に創業、企業の評価額が10億ドルを超える「ユニコーン企業」だ。五番街の他にもNYで3店舗、
米国全土で13店舗を展開している。年々拡大する大麻市場をリードし、自身を「大麻のApple Store」と呼ぶほどだ。

 現在ニューヨーク州の法律では、嗜好目的での大麻の使用は禁じられており、医療用のみが認められている。
ニューヨーク州の住民であり、かつ医師から出された処方箋を持つ患者のみがこの店舗で購入可能だ。

 具体的にどのような商品を販売しているのか。精神安定、リラックス、不眠改善など、ニーズに応じて商品を展開。
それぞれの商品には、「◯◯の病気にお薦め」とも記載がある。例えば「Sleep」は鎮静効果があり、
痛みが伴うALSや HIV/AIDS、がん患者に推奨されている。

 Webサイトで紹介されている商品タイプには「Pen(86ドル)」「Drop(53ドル)」「Gel(53ドル)」があり、
手に取りやすい大衆向けの商品といえる。この手軽さからか、FastCompany誌はMedMenを「大麻のスターバックス」と呼んだ。

 他にも20〜200ドルの価格帯で商品を販売。MadMenの公式Instagramにはまるで百貨店の商品のように
美しく陳列・撮影された商品が掲載されている。日本では「大麻」というとアンダーグラウンドなイメージがあるが、
その暗いイメージが一新されるようなブランディングだ。

6/27(水) 6:00配信 ITmedia NEWS
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180627-00000003-zdn_n-sci
画像 MedMenの医療用大麻(MedMen公式サイト)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180627-00000003-zdn_n-000-0-view.jpg
>>2に続く