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病原性大腸菌付着の鍵解明、阪大
タンパク質と線毛利用
2018/6/29 18:55
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 下痢や腹痛を引き起こす病原性大腸菌が人の腸管に付着する際、自ら分泌したタンパク質と、菌体から糸のように伸びた線毛という構造物を使うことが分かったと、大阪大微生物病研究所の中村昇太特任准教授らのチームが29日、発表した。

 分泌するタンパク質に対する抗体を用い、腸管内の細胞への付着を防ぐことができ、中村特任准教授は「新規ワクチンや新しい治療法の開発につながる」としている。成果は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。