立命館大アメリカンフットボール部と男子バスケットボール部の学生たちが、南笠東小(滋賀県草津市南笠東4丁目)の通学路で、登校する児童たちの見守り活動を続けている。
屈強な学生たちは「子どもたちから元気をもらえる。目が届きにくいところまで気を配りたい」と安全を願い、交通量の多い道路や横断歩道に立っている。

「おはようございます」。午前7時45分、黄色のベストを着た学生が車道に背を向けて立ち、集団登校する児童たちに声を掛けた。
通勤ラッシュと重なり、車やバイクがひっきりなしに行き交う。アメフット部マネジャーの4年平塚弘樹さん(21)は「道幅が狭く、危険な所が多いと感じた」と率直に話す。

見守り活動を始めたのは昨年6月。「地域とつながり、応援されるチームに」と、びわこ・くさつキャンパス(同市)を拠点とするアメフット部有志が週に1度、保護者や地域住民とともに通学路に立っている。
今春からは同部の呼び掛けに応じた男子バスケ部も週に2度参加。西村洋校長(55)は「本当にありがたい。学生の姿は子どもたちのお手本になる」と感謝する。

同小は国道1号と京滋バイパスの間にあり、通学路は抜け道として使われる。学生たちは児童が車道にはみ出ないよう両手を広げたり、ドライバーにも合図を送ったりして注意を払っている。
「行き違いが難しくなるほど混雑することもあるが、譲り合い、誰もが気持ちよく通行してほしい」と話す平塚さん。

「子どもたちと触れ合うといい刺激になる。活動を他の部にも広げていきたい」と意気込む。

2018/6/29 17:30
京都新聞
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