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2018年7月3日 / 10:56 / 9時間前更新
国の純剰余金、17年度は9094億円に増加=一般会計決算で政府筋
[東京 3日 ロイター] - 2017年度一般会計決算の全容がわかった。国債償還や補正予算などに充てる「純剰余金」は9094億円で、16年度の3782億円を上回った。剰余金の使途は今後決めるが、財政目標の先送りに乗じて与党などから歳出拡大を求める声が強まりそうだ。

複数の政府筋が明らかにした。安倍政権は14年度まで1兆円を超える剰余金を確保してきた。15、16年度はいずれも数千億円程度にとどまったが、17年度は税収の伸びに伴って増加した。

歳入では、税収が当初想定を1兆0754億円上回った。税外収入6541億円のうち、日銀からの国庫納付金は4221億円だった。赤字国債は2兆円の減額とした。

一方、歳出で国債利払い費や予備費など1兆4358億円の使い残しを計上。地方交付税交付金に回す2586億円を除いた歳出入の差額は9068億円となった。

財務省が4日午後、発表する。

17年度の税収総額58.8兆円のうち、今後の税収増に寄与する「土台増」は0.7兆円程度だった。政府が現時点で59.1兆円と想定している18年度税収も、景気拡大が続けば上振れする可能性がある。

山口貴也