https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180704/k10011507701000.html

NY原油 1バレル75ドル台に 約3年7か月ぶり高値水準
2018年7月4日 5時21分

3日のニューヨーク原油市場は、原油の先物価格が一時、1バレル=75ドル台に値上がりし、およそ3年7か月ぶりの高値水準になりました。

3日のニューヨーク原油市場は、アメリカの経済制裁でイラン産の原油の供給が減るという懸念に加えて、政情が不安定なアフリカのリビアが原油の輸出が減る見通しを発表したため、世界的な原油の供給量に影響が出るという見方が広がりました。

このため原油の先物に買い注文が集まり、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、一時およそ3年7か月ぶりに1バレル=75ドルを上回りました。

その後、サウジアラビアが原油の増産に前向きだと伝わると逆に、売り注文が増え、先物価格は1バレル=72ドル台に値下がりするなど荒い値動きとなりました。

市場関係者は「カナダの原油関連施設が、稼働を停止していることも懸念につながっている。これから夏休みを迎えるアメリカでは、ガソリンの需要が増えるため、原油の需給がひっぱくするという見方が増えている」と話しています。