https://jp.reuters.com/article/alphabet-google-advertising-idJPKBN1K10E5

テクノロジー
2018年7月11日 / 06:50 / 13時間前更新
米グーグル、機械学習利用の広告サービス導入
[サンフランシスコ 10日 ロイター] - 米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルは10日、機械学習の技術を使った新たな広告サービスを導入したと発表した。人の代わりに機械が広告の微調整を行い、掲載箇所を決定する機能を持つという。

広告支出をより効率的に利用できると広告主は歓迎しており、グーグルへの広告掲載が増える可能性がある。一方、消費者団体や専門家は、差別やプライバシー侵害のリスクが増大すると懸念しており、規制が強化されるとみている。

欧州で1カ月前に施行された「一般データ保護規則(GDPR)」では、何らかの形の自動的な意思決定の対象になることについてはエンドユーザーから承諾を得ることが義務付けられている。

グーグルによると、新たな広告サービスは、店舗への顧客の呼び込みや消費者のブランドへの好印象を一定の予算で最大化するためにはいつ広告を流せばよいか予測できる。

グーグルは、広告主が作成した最大19フレーズのリストから検索の際に最も効果の高い広告文を自動的に選択する機能の利用を拡大したことも明らかにした。

グーグルは人種に基づいて特定のターゲットに絞る広告掲載は認めていない。しかしハーバード大学の特別研究員のディパヤン・ゴーシュ氏は、グーグルが知らないうちにアルゴリズムが差別的な広告掲載を行う可能性があると指摘した。