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点滴異物混入事件 ”勤務日前に死んでほしかった”
2018年7月12日 5時05分

横浜市の病院で点滴に消毒液が入れられ患者2人が中毒死した事件で、逮捕された元看護師の女が任意の調べに対して2人目の患者の殺害についても関与を認め、「自分の勤務日の前に死んでほしかった」などと話していたことが捜査関係者への取材でわかりました。実際、勤務の前日に、この患者は死亡したということで、警察は、死期を早めるよう事前に消毒液を混入したとみて調べています。

横浜市神奈川区の旧「大口病院」でおととし9月、入院患者の西川惣藏さん(88)と八巻信雄さん(88)が相次いで中毒死した事件では、看護師だった久保木愛弓容疑者(31)が点滴に消毒液を入れたとして、西川さんへの殺人の疑いで逮捕されました。

久保木容疑者は容疑を認め、逮捕前の任意の調べには「勤務中に患者が死亡すると遺族に説明しなければならず嫌だった」と動機を説明したということです。

さらに、同じ任意の調べに、八巻さんの殺害についても関与を認めたうえで「自分の勤務日の前に死んでほしかった」などと話していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

実際、八巻さんは久保木容疑者が勤務に入る前日に死亡したということで、警察は、死期を早めれば仕事の負担にならないと考えて事前に消毒液を混入したとみて調べています。