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森鴎外7歳の時の自筆資料公開へ 島根 津和野
2018年7月15日 4時57分

明治から大正にかけて活躍した文豪、森鴎外が7歳の時に記した最古の自筆の資料が見つかり、ふるさとの島根県津和野町にある森鴎外記念館で公開されることになりました。

この資料は明治2年、鴎外が7歳の少年時代に、江戸時代の国学者、平田篤胤が記した子ども向けの国学入門書「童蒙入学門」を書き写したもので、縦24センチ、横17センチほどの大きさで、16ページあります。

森鴎外記念館によりますと、津和野藩の藩校、養老館に入学したばかりの鴎外が、楷書でひと文字ひと文字丁寧に書き写したものです。

鴎外のきちょうめんな性格が見て取れ幼少期の鴎外を研究するうえで貴重な資料だということです。

この写本は、研究者の間では存在が知られていたものの、50年近くの間、所在が不明となっていましたが、記念館が去年10月、森鴎外関連の資料の収集家から購入したコレクションに含まれていました。

森鴎外記念館では、このコレクションのうち鴎外自筆の写本や鴎外作品の初版本など主な資料12点を今月18日から9月24日まで展示することにしています。

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