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 福島県職員の不祥事が相次いでいる。本年度に入って既に教員を含めて4人が逮捕され、今月13日には新たに着服事件が発覚した。内堀雅雄知事は「大変遺憾」と、異常事態を深刻に受け止めている。
 県などによると、知事部局と県教委の職員が逮捕された件数は表の通り。新たな着服事件で職員が逮捕されれば、本年度は計5件となり、東日本大震災後の2011年度以降では最も多い16年度の6件に迫る。
 このうち知事部局の一人は4月中旬、相馬市内の森林に放火したとして、もう一人は5月中旬、盗撮目的で女性宅に侵入したとして、それぞれ逮捕された。県教委の一人は新任教諭、もう一人は中学校教頭で、逮捕容疑はそれぞれ少女に対するわいせつ行為、住居侵入だった。
 新たに発覚したのは、県総合療育センター(郡山市)の男性職員(29)による計約176万円の着服。職場内で文書などを偽造していたことも判明した。県は業務上横領の疑いがあるとして県警と対応を相談している。公表された13日、県は職員対象の不祥事防止研修を実施していた。
 内堀知事は17日の定例記者会見で「再び不祥事が発生した。綱紀粛正を徹底し、不祥事根絶に全力を挙げる」と強調した。

2018年07月23日月曜日
河北新報
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