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死因はCO中毒か=5人死亡の建設現場火災−警視庁
2018年07月27日05時47分

 東京都多摩市のビル建設現場で男性5人が死亡した火災で、主な死因は大量の煙を吸ったことによる一酸化炭素(CO)中毒とみられることが27日、警視庁への取材で分かった。同庁は司法解剖して詳しい死因を調べるとともに、身元の確認を急いでいる。

 警視庁捜査1課などによると、5人のうち4人は火元とみられる建物地下3階付近で発見され、1人は地上3階の作業現場で見つかった。煙で体中が真っ黒な人が多かったという。
 地下3階にいた別の作業員は、鉄骨をガスバーナーで切断中に火花が散り、断熱材に燃え移ったと話している。消火器や水で消し止めようとしたが間に合わず、同階の下の免震階にいた現場監督に危険を知らせ、避難したという。

 現場には当時約320人の作業員がおり、死亡した5人の他にも約40人が負傷した。捜査1課は作業体制や避難経路に何らかの問題があった可能性もあるとみて、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査。27日以降、火災原因などを特定するため実況見分を行う方針だ。