https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180728/k10011554001000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

高波で車両複数流され1人不明 神奈川 小田原
2018年7月28日 22時58分台風 被害

28日夜、神奈川県小田原市の海沿いを走る国道135号線で、乗用車やパトカーなど複数の車両が高波を受けて海に流され、これまでに男性1人の行方がわからなくなったということで、警察や消防が捜索を進めています。

警察によりますと、28日午後7時半ごろ、神奈川県小田原市江之浦の海沿いを走る国道135号線が冠水しているという通報があり、警察官がパトカーで現場に向かったところ、複数の車が車体の半分程度まで水につかり、立往生しているのを確認しました。

警察官が車内に残されていた人の救助を進めていると、突然、高波を受けて乗用車3、4台とパトカーが海に流されたということです。

警察によりますと、現場にいた4人と警察官2人は高台などに逃げて無事だったということですが、これまでに男性1人の行方がわからなくなったということで、警察と消防が捜索を進めています。

この男性は、一時的にパトカーの車内に避難していて、車両ごと流されたと見られるということです。

現場は、JR東海道線の根府川駅から南に1キロ余り離れた場所です。

通行止めと同時刻に流されたか

神奈川県県西土木事務所小田原土木センターによりますと、国道135号線は一部の区間で道路が冠水したため、28日午後7時半ごろに、小田原市石橋の石橋インターチェンジから湯河原町の舟付交差点までのおよそ10キロの区間が通行止めとなりました。

複数の車両が流されたのは、国道が通行止めとなった時刻とほぼ同じ午後7時半ごろで、土木センターによりますと、流されたのは通行止めの区間内と見られるということです。

また車が流された場所とは別の小田原市根府川の国道135号線では、冠水を避けようとした車が脱輪した影響などで車5台が立往生しているということです。

周辺の波と潮位の状況は

小田原市の28日の満潮時刻は、午後6時2分となっていて台風の接近に伴い、波浪警報が出されていて、波の高さは8メートルと大しけが予想されていました。

また、小田原市にある気象庁の観測点では、台風が近づく午後7時ごろから潮位が上がり始め、午後8時すぎには通常よりも潮位が1メートル50センチほど高くなっていました。